Web1.0とは
インターネットが普及しはじめた初期の段階を指すのが一般的です。
この時代は情報の発信者と受け取る者が明確に分かれていたのが特徴です。
例えばニュースサイトを見たり、ホームページを見たりHTMLを利用したテキストが主体でした。
画像や動画コンテンツは少なく連絡の手段はメールが中心です。
Web2.0とは
誰もが気軽に発信することができ画像や動画のコンテンツの共有が容易になりました。
TwitterやYouTube、FacebookといったSNSの普及が特徴です。
一方で課題も生まれました。
GAFAMなどの大企業が個人情報を管理することになり、データの所有権が自分自身ではなくなってしまう状態になりました。
そのためプライバシーの独占的利用が起きやすい状態といえます。
Web3.0とは
Web3.0はデータの買い残や集中が不可能とされるブロックチェーン技術を利用していてプラットフォームに依存することなく個人間で自由に取引が行える特徴があります。
Web2.0からの変更点は中央集権型から非中央集権型のネットワークに移行するということです。
メリット
セキュリティが向上する
これまでは一部の企業、例えばGAFAMが個人情報を管理していましたがweb3.0では個人情報を提供する必要がなくなるため流出などの悪用のリスクを抑えることができます。
ブロックチェーンによって取引情報が暗号化されるため分散的に保管されるためセキュリティが向上します。
サービスの安定化
分散型のネットワークのためサーバーを経由せずにユーザー間で通信することができます。したがってアクセス集中によるシステムダウンがなく通信の安定化や通信速度の向上も期待できます。
表現の自由
Web2.0では利用者間での発言に対して企業などの第三者が規制やントロールをしていました。
しかしweb3.0は分散型のため発言に対する規制がなく表現の自由が生まれます。
デメリット
法整備が追いついていない
Web3.0やそのベースとなっている技術や概念もまだまだ新しいものであるため、法的な整備が追いついていません。
現在国会でも議題があがるほど話題になっているため今後に期待し、日々情報収集をする必要があります。
トラブルは自己責任
Web2.0では決済方法やパスワードなどの情報は企業側に問い合わせれば解決しました。
しかしweb3.0はトラブルが起きても管理者がいないためサービスを提供している企業に対応してもらうことができなくなります。
事例
- OpenSea
Web3.0の代表的なサービスがOpenSeaです。
このサービスは行えるマーケットプレイスです。
仮想通貨ウォレットを連携するだけで商品を購入することができます。
会員登録やID、パスワードが不要で決済情報の入力も求められないため個人情報の流出の心配がなく利用できます。
誰でも簡単にNFTを作成し出品できることも魅力の一つです。扱っている分野も広く、アートや音楽があります。
- Brave
Braveは次世代のGoogle Chromeと称されるブラウザです。
現在大きなシェア率を誇るのがGoogle Chromeです。
BraveのGoogle Chromeとの最大の違いは広告の表示や非表示をユーザーが自由に設定できる点です。
広告を非表示にするとコンテンツの表示速度が上がり、Google Chrome以上の高速ブラウザとして利用できます。
広告を表示した場合、想通貨取引所と連携すれば仮想通貨が得られることもできます。
DAOとは
DAOとはDecentralized Autonomous Organizationの頭文字を取った言葉です。
特定の所有者や管理者が存在せず、参加者同士の投票で意思決定し事業などを進めていく組織を意味します。これを分散型自律組織といいます。
DAOはブロックチェーン技術を活用した次世代のインターネットであるWeb3.0を実現する仕組みの1つとして注目されています。
DAOは3種類に分けられます。
アジャイル型組織
業務を実行しながら同時並行で改善していく組織形態です。この組織は権限を持つ小規模の団体が集合体として形成されます。小規模なため意思決定や問題解決のスピードが速いことが特徴で小規模のチームごとに課せられた業務を遂行していく組織です。
ティール組織
ティール組織は経営者のフレデリック・ラルーが唱えた5段階に変化する組織モデルにおける最終的な組織形態です。
中央集権型組織のような管理職と部下という階層がなく、全員がフラットな立場にあります。
ホラクラシー組織
ホラクラシー組織はティール組織と同じく管理職と部下という階層がないすべてフラット化した組織です。
2つの違いはホラクラシー組織はグループにはリーダー的管理者が存在しているという点です。
DAOのメリット
立場が平等
基本的にフラットな立場なため部下が上司に忖度したり意見を言えないことがなく平等な立場で発言することができます。
それにより従業員の心理的な安全性も担保できます。
またこのことにより業務のパフォーマンスが向上し、企業の業績にも影響します。
ガバナンストークンにより資金調達が可能
株式会社の株の役割を想像するとわかりやすいが、ガバナンストークンは組織運営に必要な資金調達の役割を果たす。
DAOは組織の目的を明確にした上で将来性があると判断された投資家から資金を集められることができる。
ガバナンストークンは取引所で購入が可能です。
Web3.0とDAOの関係性
Web3.0は新しいインターネット構造の概念で、分散型ネットワークです。
分散型ネットワークの根源になっているものがブロックチェーンチェーンです。
ブロックチェーン技術を活用して誕生したのがNFT、DAO、仮想通貨、メタバースです。
つまりDAOはweb3.0を形成する仕組みのひとつになります。
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